社会福祉法人青森社会福祉振興団 金谷みちのく荘、みちのく十二林ショートステイ(青森県むつ市)事例
概要
2013 年に特別養護老人ホーム金谷みちのく荘とみちのく十二林ショートステイの開設に合わせ、法人内で初めて天井走行リフトを導入しました。
天井走行リフトは、キャスターの動きや介護スペースを気にすることなくスムーズに動かすことができ、まさにこれからの施設に必要不可欠な福祉用具だと思い、迷わず導入しました。
レールは居室や浴室、ホールの42 か所に設置し、本体は外して使用できるように14 台導入しました。
詳細
天井走行リフトは、これからの介護施設に必要な移乗機器だと考えています。
当施設ではリフトを活用して、自慢の青森ヒバのお風呂で入浴いただいています。
自分らしい生活の援助を目指して
社会福祉法人青森社会福祉振興団は、1974 年の設立以来「創意と工夫 努力と情熱」を法人理念に掲げ、人間らしい尊厳を失わない高齢者の日常生活を保障することを目指し、より快適な介護環境を創るために試行錯誤を重ねながら創造的な介護のあり方を求め続けてきました。
高齢者一人ひとりの歴史を大切にし、自分らしい生活の援助を介護の基本としています。
一方で、介護施設における職員の腰痛防止や、介護技術の向上・伝承は思うように改善されていません。
特にここ数年の介護施設の環境は大きく変化し、入居されているご利用者の重度化や体格の変化、介護人材の不足は社会的な課題であり、当法人においても全く同様です。このような社会的な変化のなかで、当法人では1996 年に床走行リフトを導入し、職員の腰痛予防や労力の軽減、ご入居者の快適性を向上させる取り組みを開始しました。
しかし、当時の床走行リフトは操作性の課題や職員の抵抗感もあり、なかなかうまく活用することができないままでいました。むしろ人による介護の方が早くて手間が掛からないという理由から、リフトを使わないことの方が多くなっていました。
天井走行リフトを導入
2013 年に特別養護老人ホーム金谷みちのく荘とみちのく十二林ショートステイの開設に合わせ、法人内で初めて天井走行リフトを導入しました。
【みちのく十二林ショートステイ居室、浴室、脱衣場に設置された天井走行リフトGH3】
創意と工夫、そしてご利用者の自立と尊厳を守る
職員の腰痛予防や移乗方法の改善に福祉用具を活用する意識を高めてきました。
ちょっとした介助姿勢に気を配り、移乗シートや移乗ボード、安全で快適な移乗に適した車いす(アームサポートの跳ね上げやフットサポートの開閉など)を導入してきましたが、天井走行リフトの導入は、それらの用具だけでは介助が困難な介護度の重いご利用者の安全・安心・安楽な介助に欠かせないものとなっています。
天井走行リフトを使うことで、入浴においても施設自慢の青森ヒバを使った特注のお風呂に安全にゆっくり浸かることができます。このため、入浴を楽しみにするご利用者が増えました。「お風呂に入れてもらう」という意識から、「お風呂を楽しむ」という意識に変わってきています。
一方で、例えばリビングなどにも入れておくべきだったという反省点もありました。日常的に車いすを利用しているご利用者が、気軽にソファーに移り、他のご利用者と一緒にひと時を過ごすこともできたはずです。リフトは、100%受け身の介護ではなく、残存機能を最大限生かした介護に大きく役立っています。
これからの施設介護は、人材面からもご利用者の身体状況からも大変な時代になります。入職して間もない職員がリフトを使っている姿を見ると、時代は変わっているのだと確信しています。より快適で安全なサービスを提供するためには、職員の意識の変革はもちろん、革新的な機器の導入にも積極的に取り組まなければならないと考えています。
青森社会福祉振興団様は、21世紀型介護システムの創造に向けて「未来プロジェクト」を推進され、天井走行リフトの導入をはじめ、ICT・IoT・介護ロボット導入に積極的に取り組まれています。
インタビューにご協力いただいた方々です。
社会福祉法人 青森社会福祉振興団
理事長 中山 辰巳氏
社会福祉法人 青森社会福祉振興団
人材部人材開発室次長 須藤 郁子氏
特別養護老人ホーム金谷みちのく荘
係長 吉田 理絵氏
導入商品
お客様に関する情報
社会福祉法人青森社会福祉振興団
特別養護老人ホーム 金谷みちのく荘
社会福祉法人青森社会福祉振興団
みちのく十二林ショートステイ
お客様名 | 社会福祉法人青森社会福祉振興団 |
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業種 | 社会福祉 |
所在地 | 〒035-0067 青森県むつ市十二林11-13 |
公式ホームページ | 青森社会福祉振興団 |
お問合せ
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