久慈駅のホームの階段にはエレベーターがなく、車いすの乗客が利用する際は、駅員が車いすごと抱きかかえて階段を昇降していました。過去には「電動車いすの観光客を持ち上げられなかった」こともあったそうです。こうしたことから、解決方法の検討を始めました。
そこで見つけたのが、「ステアシップ」でした。ステアシップは、特殊設計のゴムクローラーが階段の段鼻を確実にグリップして昇降する可搬型の階段昇降車で、耐荷重200kgなので重量のある電動車いすにも対応できるため、駅のホームのほか、不特定多数の方が利用する全国の学校・公民館などの公共施設で活躍しています。
同鉄道も、他の公共交通機関と同様、コロナ禍で旅行客が大幅に減少して減益減収が続いているため、導入は決して楽な選択ではありませんでした。しかしながら、2021年5月に民間事業者も「合理的配慮の提供」を義務とする障害者差別解消法の改正法が成立するなど、バリアフリー化を推進する社会的な情勢を受け、「地域住民に根差した鉄道会社」として、早期導入を決定しました。
今後、第三セクターである同社では、町のバリアフリー化の取り組みを学ぶ教育活動の一環として、沿線地域の小中学校の児童・生徒を招いて社会見学の教材として活用することなども計画しています。
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