アビリティーズでは、福祉・リハビリテーションに関する研究や調査を行っています。また、関連団体の「福祉フォーラム・ジャパン」、「障害者差別禁止法を実現する全国ネットワーク」との連携で、福祉・リハビリテーションに関するフォーラムを開催しています。
これらのものに加え、ご協力いただいている専門家の論文と講演をご紹介します。
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.論文:回復期リハビリテーション病棟における脳卒中の在院日数を45日に短縮
2.論文:障害者差別解消法、成立にいたる運動経過、現状と課題
3.研究誌:認知症ケア研究誌
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1.論文:回復期リハビリテーション病棟における脳卒中の在院日数を45日に短縮
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事例研究:「リハビリテーション・プログラムの工夫により、回復期リハビリテーション病棟における脳卒中の在院日数を45日に短縮」(日本医療マネジメント学会雑誌 V0l.18,No3,2017)
高齢化社会を迎え、リハビリテーション(以下、リハビリ)を要する患者が急増している。できるだけ多くの患者を迅速に受け入れるためには、回復期リハビリ病棟の在院日数を短縮する必要があり、そのためにはリハビリ・プログラムも工夫しなければならない。
脳神経内科疾患のリハビリテーションに力を入れられている医療法人羅寿久会 浅木病院 三好正堂会長の、在院日数を短縮した事例が注目です。
詳細はこちらから
http://www.asagi-hospital.or.jp/publics/index/98/d...
上の論文に関連する講演についてもご紹介します。
少し前の講演ですが。2014年5月16日 東京のプレスセンター・日本記者クラブで行った福祉フォーラム・ジャパンでの三好正堂先生の講演です。
「高齢者のリハビリテーション」のタイトルで、「在院日数」について論じられ、早期のリハビリを提唱しています。そして、日本の現状を次のように警鐘を鳴らしておられます。
「平均在院日数は、単なる医療費の問題でなく、治療成績の問題である。日本の平均在院日数が長いのは、回復が遅れ、寝たきり・肺炎・認知症が増え、死亡率も高くなっている可能性が非常に高いと思います。」
詳細はこちらから
https://www.abilities.jp/blog/column/koureisha-reh...
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2.論文:障害者差別解消法、成立にいたる運動経過、現状と課題
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「リハビリテーション連携科学 vol.18 no.2 2017」への寄稿された論文です。
一般社団法人 障害者の差別の禁止・解消を推進する全国ネットワーク 会長、NPO法人 日本アビリティーズ協会 会長 伊東弘泰
2001年12月,障害12団体が障害者差別禁止法を実現する全国ネットワーク(JDA全国ネットワーク)を結成して,国会内で議貝に呼びかけ障害者差別禁止の勉強会を継続することで,次第に法律制定について政治家の理解と共感を広げていった。2006年には国連で,障害者権利条約が採択された。
2009年に鳩山総理への提言書の呈上,総理は2週間後,障害者制度の改革を閣議決定,差別禁止法制定の動きも始まった。紆余曲折はあったが 2013年6月,国会で障害者差別解消法が成立,2016年4月施行された。この法律により,障害を理由に差別をすることが禁止された。差別を解消するため合理的配慮をすることについて国自治体は義務, 民間は当面努力義務とされた。
差別禁止条例を制定する自治体も徐々に増えているが自治体も民間も取り組み姿勢はかなり格差があり,法の理念に基づいた対応は全般的に遅れている。社会全般の意識の向上を期待する。
詳細はこちらから
https://www.abilities.jp/blog/column/JDA-current20...
日本アビリティーズ協会では、障がい者差別解消法の実効性促進のために、上の伊東らが自治体や民間事業者向けに「障がい者差別解消法の研修」を行っています。ご希望をおよせください。
障がい者差別解消法の研修
https://www.abilities.jp/kaigo_iryou_fukushi_service/fukushi_jinzai_ikusei/disabilitiy_sabetukaishohou
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3.研究誌:認知症ケア研究誌
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認知症介護研究・研修東京センター センター長 山口 晴保さんが編集長をされている認知症ケア研究誌をご案内します。
認知症介護情報ネットワーク(DCnet)では、認知症ケアに関する総説も原著論文も全て無料でダウンロードできます。
これまでに「認知症ポジティブ」や「BPSD」、「身体拘束ゼロ」などの総説、「病識低下」の原著論文などが既に掲載されています。通常は雑誌を買う・学会員にならないと読めないものが、無料で読めるのは画期的です。
多くの方にダウンロードすることを願われておられます。
http://www.dcnet.gr.jp/support/journal/index.html
アビリティーズが開催する各種セミナーもご利用ください。下のページに随時掲載しています。