2016年11月17日

伊東会長、曹洞宗大本山永平寺で講演


 去る9月8日(木)、9日(金)の2日間、曹洞宗宗務庁主催により、平成28年度寺族中央集会が、大本山永平寺で開催され、そのプログラムのひとつとして、NPO法人日本アビリティーズ協会・伊東弘泰会長が招かれ講演した。タイトルは、「障害者差別解消法と人権-地域福祉と寺院の役割」。

この講演で、伊東会長は、障害者の人権について、国連の障害者権利条約および障害者の差別とその禁止について世界の潮流や、障害者に対する社会のありかた、そして障害は誰にもかかわる課題であることなど、医療、教育、雇用・就労、社会生活など、障害があるという理由だけで差別され、如何に基本的人権が侵害されているかなどの問題を指摘、改善される必要性とその根拠などを語った。

 また、これからの寺院、宗教者が、障害のある人々にどのようなことが出来るのか、地域における寺院及び寺族の皆さんに期待することはなにか、などを語り、参加された全国宗務所の寺族の代表者124名の方々からも質問が多数出された。

曹洞宗報平成28年11月号に、愛知県の岡田文子様の感想が紹介されている。

“「障害者差別解消法と人権-地域福祉と寺院の役割」では、伊東弘泰先生自身が人権の道を切り開いてきた力強い意気がビシビシ伝わってきました。障がい者は特定の人ではない、事故、病気、高齢による体の衰え、誰でもがなると言われ、ハッとしました。班別会の各寺院では手すり、トイレを洋式に、家の中専用の車イスを用意している、本堂から庫裏にも車イスで往き来できるよう床をバリアフリーにしたなどの話がされました。

寺族同士の話、講演を聴いたことで、障がい者やお年寄りが来やすい寺は、子どもや若者にも来やすい寺になるのだと再認識できる経験となりました。“


伊東弘泰

 1966年、「保障よりも働くチャンスを!」と宣言してアビリティーズ運動を創設。当協会会長、並びに、重度障害者の雇用モデルであるアビリティーズ・ケアネット(株)会長兼社長。元、内閣府障害者政策委員会「差別禁止部会」副部会長。元早稲田大学客員教授。

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