アビリティーズでは、「障害者差別禁止法をめぐる活動報告」「地域と介護について」「福祉用具の適切な選定と住宅改修について」「アビリティーズが歩んできた活動の歴史について」などの良質な書籍を「選書」として出版しています。
今回は選書を含めお奨めしたい3冊をご紹介します
1.アビリティーズ選書8:共生社会の実現をめざして「障害者差別解消法」―成立までの経緯と展望―
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(通称:障害者差別解消法)が2013年6月に成立、2016年4月より施行される。
障害のある人たちが、国家や社会の慈善や恩恵、庇護の中で生きていくことが前提となっているような社会は本来の社会ではなく、すべてにおいて人は固有の権利の主体であり、保護される客体ではない。自由な選択と自己決定を通じて人生を享受していくことは当然のことである。
その具現化のために、障害者の差別禁止の運動展開を一層強化していかねばならない。そのために「一般社団法人障害者の差別の禁止・解消を推進する全国ネットワーク」が設立され、伊東弘泰が会長に就任した。
本書では、同法制定の経緯、内容、課題などを総括。その制定運動に直接かかわった人たちの想いと行動、体験の寄稿を通して、法律の重要性とこれからの取り組みを示唆する。
当協会会員様へは一人1冊贈呈します。非会員の方へは1冊1000円の手数料にてお譲りします。
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2.家で天寿を全うする方法 -病院で延命を目指さない生き方-
発売元 さくら舎
医学博士 大田秀樹 著
B6版180頁 定価1400円+税 2015年7月10日 第一刷
【書評】 医療法人社団 つくし会 新田クリニック 理事 新田 國夫
どう生きるか、どう生きたのか、どう人生を締めくくりたいのか、迷っている人、今病院の医療に不信を感じている人、そう感じている人に是非この本をお薦めいたします。自分自身の人生を変える力がある本です。
著者の話す「医療に頼ればなんとかなる幻想を捨てる」という言葉にあらためてはっとさせられます。
私たちは何に頼ればよいのかこの本を読めば明確になり、自分の健康は自分で守らねばならないとの思いにとらわれるでしょう。
脊髄外科の名医と呼ばれた著者が25年にわたる在宅医療を行って得たものは、高齢社会における生き方の方向性を示しています。この本は読者に大きな満足感を与えるに違いありません。
読売新聞 9月10日夕刊掲載に本が紹介されました。
3.間違いだらけのリハビリテーション
発売元 幻冬舎
医療法人羅寿久会浅木病院 会長 三好正堂 著
新書版194頁 定価800円+税 2015年8月27日 第一刷
今年8月末に幻冬社から出版され、はアマゾンの[リハビリの本の部類]で、1か月たたずにトップにランクされ、好評発売中。
【目次】
第1章 日本のリハビリテーションは問題だらけ
第2章 自宅でカンタンにできる「起立-着席運動」
第3章 疾患別のリハビリテーション 歩行障害を起こす病気の数々
第4章 全身運動で寝たきりを予防し、自立した生活をおくる方法
第5章 正しいリハビリを行うことが健康寿命を延ばすカギ