2022年05月27日

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【三陸鉄道株式会社(本社:岩手県宮古市)は、三陸鉄道・久慈駅に 階段昇降車「ステアシップ」を導入しました。】

 

三陸鉄道(通称:さんてつ)は、岩手県の三陸海岸を縦貫するローカル鉄道で、第三セクターで設立された国内初の鉄道です。2011年3月11日の東日本大震災では、路線の各所で駅舎や路盤が流出するなどの甚大な被害を受けましたが、そのわずか5日後の3月16日には「久慈駅 - 陸中野田駅」間で運行を再開。被災者を大いに勇気づけ、当時、大きなニュースとなりました。この久慈駅は、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台としても有名です。

 

太古の世界へ いざなう 三陸鉄道・久慈駅

【太古の世界へ いざなう 三陸鉄道・久慈駅】

 

久慈駅のホームの階段にはエレベーターがなく、車いすの乗客が利用する際は、駅員が車いすごと抱きかかえて階段を昇降していました。過去には「電動車いすの観光客を持ち上げられなかった」こともあったそうです。こうしたことから、解決方法の検討を始めました。

そこで見つけたのが、「ステアシップ」でした。ステアシップは、特殊設計のゴムクローラーが階段の段鼻を確実にグリップして昇降する可搬型の階段昇降車で、耐荷重200kgなので重量のある電動車いすにも対応できるため、駅のホームのほか、不特定多数の方が利用する全国の学校・公民館などの公共施設で活躍しています。

 

駅の階段を車いすごと昇降するステアシップ

【駅の階段を車いすごと昇降するステアシップ】

 

同鉄道も、他の公共交通機関と同様、コロナ禍で旅行客が大幅に減少して減益減収が続いているため、導入は決して楽な選択ではありませんでした。しかしながら、2021年5月に民間事業者も「合理的配慮の提供」を義務とする障害者差別解消法の改正法が成立するなど、バリアフリー化を推進する社会的な情勢を受け、「地域住民に根差した鉄道会社」として、早期導入を決定しました。

本格的な行楽シーズンを控えた3月30日、駅長以下駅員6名が参加して、安全運転操作講習を受講。来るべき車いすの観光客の受け入れに向け、万全を期して操作方法をマスターしました。

今後、第三セクターである同社では、町のバリアフリー化の取り組みを学ぶ教育活動の一環として、沿線地域の小中学校の児童・生徒を招いて社会見学の教材として活用することなども計画しています。

階段昇降車 ステアシップ 安全運転操作講習

階段昇降車 ステアシップ 安全運転操作講習2


久慈駅(愛称:琥珀いろ) 周辺のおすすめ観光スポット

北リアス線の「北の玄関口」である久慈は、「琥珀とやきものと海女の町」です。

岩礁美が連なる久慈海岸は、陸中海岸国立公園に指定されており、中でも小袖海岸は、"北限の海女" で有名です。

おすすめ観光スポットの表示は、下の「タブ」のクリックで切替わります。

道の駅くじ やませ土風館

久慈市の観光と特産品の情報発信基地「道の駅くじ やませ土風館」

久慈市の観光と特産品の情報発信基地「道の駅くじ やませ土風館」
http://dofukan.com/

地場食材レストラン 山海里

やませ土風館内の地場食材レストラン

やませ土風館内の地場食材レストラン。海女丼・琥珀丼・開運丼など、ここでしか食べることのできない人気のご当地どんぶりをぜひご堪能下さい。

営業時間 11:00~19:00 ※10月~3月は18:00まで
電話番号 0194-66-9111 ※9:00~11:00は 0194-52-2289(街の駅・久慈)
http://dofukan.com/sankairi.html

久慈琥珀博物館

久慈琥珀博物館

久慈地方は、国内最大の琥珀産地として知られています。久慈琥珀博物館は、古くから琥珀採掘の行われた土地でもある久慈市郊外に所在し、国内では唯一の琥珀専門博物館です。
採掘体験や琥珀アクセサリーや琥珀入り万華鏡、琥珀勾玉作りなど様々なメニューがあります。

琥珀採掘体験風景

琥珀採掘体験風景

琥珀採掘体験の様子。恐竜が生きていた白亜紀後期の地層から琥珀を掘り出す「琥珀採掘体験」は大人気です。

http://www.kuji.co.jp/

久慈市情報交流センターYOMUNOSU

久慈市情報交流センターYOMUNOSU

観光案内所と図書館がひとつになった複合施設です。この町に暮らす皆さんはもちろん、観光やビジネスで久慈を訪れた人たちが集い、交流する場所。人、情報、地域、知識を結び、未来へとつなげていく、久慈の新たな活動・交流拠点となることを目指しています。
https://yomunosu-kuji.jp/

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