2019年02月13日

小児麻痺のお子さんを持つご両親。玄関までのアプローチと上がり框で車いすによる走行と乗り換えの際に、今までは抱えての動作を行ってきたが、お子さんの身体が大きくなり介助が難しくなっていました。
玄関アプローチのコンクリートによるスロープ化と上がり框をなくし、車いすのままで玄関にアプローチしそのまま家に入れるように改善しました。

#

現状と解決したい問題

小児麻痺のお子さんを持つご両親。玄関までのアプローチと上がり框で車いすによる走行と乗り換えの際に、今までは抱えての動作を行ってきたが、お子さんの身体が大きくなり介助が難しくなった。玄関周辺を何とかして、介助の軽減をしたい。

改修前の状態

玄関までの途中に芝生が植わっており、車いすが走行しづらく、また玄関先に段差があるので上がるのが一苦労でした。

玄関扉を開ける際も、車いすのスペースが狭く脱輪の恐れがあり危険でした。

段差と芝生のある玄関アプローチ

段差と芝生のある玄関アプローチ

段差があり狭く、車いすが脱輪の恐れがある玄関

段差があり狭く、車いすが脱輪の恐れがある玄関

改善のポイントと改修後の状態

玄関アプローチをコンクリートでスロープ化

玄関アプローチをコンクリートでスロープ化して、車いすのまま玄関にアプローチができるようにしました。そして、扉の吊元を変え玄関を広くフラットにすることで、扉を開ける際の車いすの脱輪の危険解消と出入動作を容易にしました。
また、庇を設置することで雨にも対応できるようになりました。

車いすのまま玄関にアプローチできるようになりました。

車いすのまま玄関にアプローチできるようになりました。

扉の吊元を変えた段差のない広くフラットな玄関

扉の吊元を変えた段差のない広くフラットな玄関

上がり框をなくしました。

アプローチスロープ設置に伴い上がり框をなくし、車いすで家に入れるようにも改修しました。
また下駄箱の位置も変更して玄関スペースを広くとり出入りがスムーズにできるようになりました。

上がり框と狭さで容易に屋内に移動できませんでした。

改修前:上がり框と狭さで容易に屋内に移動できませんでした。

改修後:上がり框を無くし、下駄箱の位置を変更してスペースを広くして車いすのままで家に入れるようにしました。

費用

総費用 1,200,000円

一級建築士事務所 バリアフリー設計建築研究所 へのお問合せ

お問い合わせフォーム
Share:
ニュースレターを講読