愛知県の中学校 保健室のユニバーサル化に多目的トイレの導入

2023年07月26日

愛知県の中学校では車いすの生徒が入学することもあり、バリアフリー化を進めています。トイレは、既存のトイレを改修することも考えましたが、他の生徒も利用できるよう、保健室に隣接して車いす用トイレを設置しました。

車いす用トイレには、「工期が短く、何処にでも設置ができ、配管工事が容易」な組み立て式の簡単設置トイレ「スマートトイレ」が採用されました。

廊下からも保健室からも入れるようにしたトイレ。中に入ると手すりがあり多目的トイレであることがわかります。上部に小さく多目的トイレの表示があります。(下の写真)

設置後は、車いすを使用する生徒だけで無く、体調不良の生徒や他の生徒も利用しています。
 

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導入後に得られた効果

  • 保健室で静養している他生徒(男女)も利用している。
  • 保健室には静養教諭が在席するのでトイレ内で何かあっても対応できるなど、生徒の見守りが可能となった。
  • 学校行事や地域の催事などで車いすの方が来校されトイレを使用する場合、保健室内に整備したスマートトイレがある事で、男女関係無しに利用する事が可能となった。

学校関係者の声

  • スマートトイレ内に廊下側からの出入りと、保健室内からの出入りが行える様に特注で保健室内の折れ戸を制作して頂きました。
  • トイレ内は清潔感あふれる内装で、折り上げ手すりとL字型の手摺が標準で装備されており、立上る時や座る時に手摺りが有る事で便利です。天井にはナノイーが装着されており臭気対策について非常に満足しています。(写真)

折り上げ手すりとL字型の手摺が標準で装備されており、立上ることや座ることが容易です。


導入状況を見学いただきました。

県内の教育委員会は、学校4校の保健室にトイレの増設を検討していました。しかし、予算・工期・床配管工事の問題があり解決策を探しあぐねていました。そのような中で “スマートトイレ” に着眼され、導入している学校を見て使用者の声を聴きたいとのご要望で、本学校の見学となりました。

訪問時には、次のような説明をされています。

水洗の音、匂い(汚臭)に関しても問題ないレベルであり、故障は導入後 3 年経過するが一切の問題はありません。多少、ナノイーの特徴である空気中の水分を集め高電圧を加えることで生成される水に包まれたナノサイズの微粒子イオンの特有の匂いはする程度です。

保健室にトイレを導入する目的については、次の説明をされました。

  1. 静養生徒の利便性
  2. 性同一性障害の生徒などの課題がでた時、ジェンダーフリーで誰にでも使用できるトイレとして利用できる。

見学の教育委員会の方は、設置への評価をいただいたご様子でした。

スマートトイレの詳細は下のクリックでご覧いただけます。

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