三陸鉄道・久慈駅に階段昇降車「ステアシップ」を導入
概要
三陸鉄道・久慈駅に 階段昇降車「ステアシップ」を導入しました。ホームの階段にはエレベーターがなく、車いすの乗客が利用する際は、駅員が車いすごと抱きかかえて階段を昇降していました。
ステアシップは階段を昇降する可搬型の階段昇降車で耐荷重200kgなので重量のある電動車いすにも対応できます。
設備は、町のバリアフリー化の取り組みを学ぶ教育活動の一環として活用することなども計画しています。
詳細
三陸鉄道(通称:さんてつ)は、岩手県の三陸海岸を縦貫するローカル鉄道で、第三セクターで設立された国内初の鉄道です。
2011年3月11日の東日本大震災では、路線の各所で駅舎や路盤が流出するなどの甚大な被害を受けましたが、そのわずか5日後の3月16日には「久慈駅 - 陸中野田駅」間で運行を再開。被災者を大いに勇気づけ、当時、大きなニュースとなりました。
この久慈駅は、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台としても有名です。
【太古の世界へ いざなう 三陸鉄道・久慈駅】
【駅の階段を車いすごと昇降するステアシップ】
久慈駅のホームの階段にはエレベーターがなく、車いすの乗客が利用する際は、駅員が車いすごと抱きかかえて階段を昇降していました。
過去には「電動車いすの観光客を持ち上げられなかった」こともあったそうです。こうしたことから、解決方法の検討を始めました。
そこで見つけたのが、「ステアシップ」でした。z
ステアシップは、特殊設計のゴムクローラーが階段の段鼻を確実にグリップして昇降する可搬型の階段昇降車で、耐荷重200kgなので重量のある電動車いすにも対応できるため、駅のホームでも使用例がありました。
同鉄道も、他の公共交通機関と同様、コロナ禍で旅行客が大幅に減少して減益減収が続いているため、導入は決して楽な選択ではありませんでした。
しかしながら、2021年5月に民間事業者も「合理的配慮の提供」を義務とする障害者差別解消法の改正法が成立するなど、バリアフリー化を推進する社会的な情勢を受け、「地域住民に根差した鉄道会社」として、早期導入を決定しました。
本格的な行楽シーズンを控えた3月30日、駅長以下駅員6名が参加して、安全運転操作講習を受講。来るべき車いすの観光客の受け入れに向け、万全を期して操作方法をマスターしました。
今後、第三セクターである同社では、町のバリアフリー化の取り組みを学ぶ教育活動の一環として、沿線地域の小中学校の児童・生徒を招いて社会見学の教材として活用することなども計画しています。
ステアシップは特殊設計のゴムクローラーが階段の段鼻を確実にグリップして昇降する可搬型の階段昇降車です。
耐荷重200kgなので重量のある電動車いすにも対応できるため、駅のホームのほか、不特定多数の方が利用する全国の学校・公民館などの公共施設で活躍しています。
導入商品
お客様に関する情報
お客様名 | 三陸鉄道株式会社 |
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業種 | 鉄道 |
所在地 | 〒027-0076 岩手県宮古市栄町4番地 |
公式ホームページ | 三陸鉄道 |
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